ロープ弛みによりパートナーがグラウンドフォールしそうになった。

2008年
10月
性別 男性
年齢層 50歳代
登山形態 クライミング(外岩)

状況
トップロープでクライミング練習中の時のこと。ロープはテンション状態だったにもかかわらず流れて行かず、クライマー(60歳代女性)はロープが弛んだ状態で約0.8m程直上してしまった。

ロープが流れないのでビレイヤー(50歳代男性)が不審に思い、すぐに登攀中止の指示をクライマーに伝えた。他のメンバー2名が取付に待機してサポート態勢をとり、クライマーは自力でクライムダウンして取付まで降りた。

教訓・反省
トップロープのセット位置まで登り検証したところ、ビレイヤー側のロープが岩の突起に引っかかっており、ビレイヤーがロープを引くとその突起物の地点で摩擦によりロープが流れなくなることが判明した。

今回は0.8m程度の弛みで気づいたが、この程度のロープ弛みでも滑落すればグラウンドフォールにつながる可能性があった。ロープが流れなくなった段階ですぐに異変に気づくべきであった。