ロープ弛みによりパートナーがグランドフォール

2006年
11月
性別 男性
年齢層 40歳代
登山形態 クライミング(外岩)

状況 フリークライミング練習中の出来事。トップロープで練習中、後輩(投稿者)が何度トライしても登れないフェイスを、先輩が実演をしながら何回も繰り返して後輩に手本を見せていた。

後輩は先輩の確保をしていたが、先輩の登りを良く見ようと岩壁に近づいた。後輩はロープを張ってはいたが、岩に近づいた分ロープの弛みを手繰っていなかったこと、またその後登った分さらに弛みができてしまった。

先輩がムーブを終え岩から手を離した瞬間、ロープが弛んだ分だけ滑落しグランドフォールしてしまった。幸い先輩には怪我は無かったものの一つ間違えると重大な事故になったと思う。

教訓・反省 先輩の登り方を見るのに夢中になってしまい、確保をしていることを一時でも忘れたことが大きなミス。

人の命を預かって確保をしている以上、パートナーの確保が最優先であることを忘れたのは重大な責任だと思う。

この場合、確保は他のメンバーに代わってもらい、ムーブの見学に専念する方法もあったと思う。ロープの流れやクライマーの動きを考えてのビレーポジションの変更であれば良いが、経験の浅いビレーヤーが、クライマーのホールド位置を覚えようとポジショニングを変えるなど、あってはならない事と深く反省している。