10.2006年度 救助隊・レスキュー訓練報告(07/08 09:27)


<画像:>■開催日
6月18日(日)

■開催場所
室内クライミングジム「船橋ロッキー」

■参加者
講師1名、隊員15名

■内容
ロープ結束、仮固定と登り返し、ビレイヤーの脱出、介助懸垂

■概要
<画像:>今回の訓練は当初、岩場で行う予定であったがあいにくの雨天のために急遽、場所をクライミングジムに変更して行うこととなった。

まずはハーネスとロープの結束の確認から始まる。

8の字結びで出来る限り小さい結び目でかつロープをねじらせないこと。簡単なようで意外と出来ていないことがある。

正しい結束は強度に関わるのできちんと学んでおきたい。さらにロープ末端処理の仕方も再確認する。

<画像:>次に人工壁にトップロープを設置し、懸垂時の緊急を想定した仮固定と登り返しの練習を行った。

懸垂下降の際に何らかのアクシデントで登り返しが必要になることがあり、懸垂下降とセットで習得すべき技術だ。

登り返しの際にフリクション用のスリングに「7mm×120cmのロープスリングが有効」とは講師からのアドバイス。重いザックを背負った場合の登り返しにはやはり慣れ(訓練)が必要であると感じられた。

また、リードの墜落によりテンションが懸かった場合のビレイヤーの脱出の仕方も教わった。テンション時の冷静な対応がビレイヤーにも求められる。

<画像:>最後に介助懸垂を行う。墜落したクライマーを上部から懸垂で下降して確保した後、墜落者のメインロープを切断して降りてくるというものだ。

確保用のスリングの振り分け(確保者の確保用スリングの長さと墜落者に掛けるスリングの長さの調整)により下から両手で抱きかかえる方法と体全体(特に足で挟み込む)で抱きかかえる方法がある。

訓練では足で挟み込むやり方で行った。振り分けの長さがうまく調整されていないと墜落者を確保しづらいことがわかる。うまくできるようになるには何度も訓練する必要があると実感した。

■反省とまとめ
今回は、本物の岩場でなく室内人工壁という限定された場所で行われ、また午前中という短い時間しかとれなかったため隊員には少々消化不良であったかも知れない。

またレスキュー訓練とは言うものの内容は全くのセルフレスキュー講習会である。しかし隊員のみんなはやる気満々であり、今後もロープを使った訓練を定期的に行うことにより本番の救助訓練に備えたい。

参加した隊員のみなさん、そして手配準備した関係者の方、そして講師となった全国連盟の今井さん、どうもご苦労さまでした。

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