2010年度 関東ブロック深雪搬出訓練&救助隊交流会報告

日時:2010年2月27日(土)~28(日)
場所:谷川岳 土合山の家
主管:埼玉勤労者山岳連盟 主催:関東ブロック協議会

2010年度関東ブロック深雪訓練は一都五県参加者77名で二日間にわたり行われた。千葉県連盟の救助隊からは、隊長、副隊長、事務局長を含む7名が参加しました。

初日午前中は主に机上講習となり、今回初となる「ヘリ救出に関する学習会」が行われる。講師には千葉県連盟救助隊横山副隊長が招かれました。

横山副隊長は約4500回のフライトを指揮、自身も2200回ほどの飛行経験があり、ヘリのエキスパートである。普段聴くことの出来ないヘリの能力や特性、ヘリの誘導方法などを詳しく説明した。参加者の反響も大きかったです。

午後からは講習班、訓練班、山スキー班に分かれ訓練を行う。講習班ではGPS学習、訓練班は翌日の捜索訓練のオリエンテーリング、スキー班ではスキーを使った搬送を行いました。

2日目は朝食後各班に別れ訓練を開始する。訓練班は西黒尾根に捜索訓練、講習班はビーコン捜索、シート梱包、支点工作、1/3引き上げ引き下ろし訓練を行いました。

2日間という短い時間の中で、密度の濃い訓練が出来ました。主管埼玉県連のタイムスケジュールには感心しました。また各県の救助隊とも交流する機会が出来、大変有意義な訓練となりました。

昨年度は労山会員の死亡遭難事故や行方不明者が多発しました。全国連盟も大変な危機感を持っています。救助隊では今後も技術訓練と平行して安全登山、遭難防止の啓発活動なども行っていきたいと考えています。

報告 吉田