懸垂下降中、ロープの取り扱いミスで滑落事故寸前に・・

2009年
5月
性別 男性
年齢層 50歳代
登山形態 クライミング(外岩)

状況
クライミング練習中のこと。
上部から懸垂下降で降りてきたクライマーが2本のロープの長さが違うのに気づき、慌てて下降を中止して付近の残置支点にセルフビレイをとった。
よく見ると、ロープの末端は結ばれておらず、さらには2本のロープの両端の長さが10m近くもずれていた。
気づかないでそのまま懸垂下降を続けていたら、クライマーは間違いなくロープから下降器が外れて墜落し、落下点付近にいた私たちも巻き添えになった可能性が高い。
本当にヒヤリとした。

教訓・反省
懸垂下降での事故は恐ろしい。
「失敗=墜死」の可能性が非常に高いからだ。
岩場の高さは40m近い。50mロープ1本では届かないのは明らか。
最初に下降する人は、ロープの両末端を結び、かつバックアップをとってから懸垂下降に入るのは常識だ。
よもや、目の前でこんなことが起きるとは思わなかったのでさすがに驚いた。